2025年12月21日にBS11(イレブン)で放送された『沖縄探訪ありんくりん』は火山がつくった小さな島「粟国島」。番組で紹介された情報をまとめてみました。
粟国島
今回の『沖縄探訪ありんくりん』は那覇の西から約60km、青い海の向こうに浮かぶ小さな島「粟国島」。
沖縄本島の那覇市「泊ふ頭旅客ターミナル(とまりん)」から船(ニューフェリーあぐに)で約2時間の場所にある島。
家々が寄り添う集落と深い青に染まる海に抱かれた小さな港がある粟国島。
面積は約7.6㎢。自転車なら1~2時間で一周できるほどの小さな島で、豊かな大自然が残る素朴で美しい島。特に植物や野鳥、地質など学術的な希少性が高く研究者も多く訪れるという島。
集落内は海風から守るフクギ並木があり、緑豊かな景色を作り出している。
粟国の塩工場
フクギ並木を抜けて海風の一本道の先にあるのが「粟国の塩工場」。
「粟国の塩」は阿栗島を代表する特産品。
案内してくれたのは川原康枝さん。(康枝さんの父が創業者「小渡幸信」さん。)
「粟国の塩」は粟国島近海の海水を100%利用して作る天然塩。
海水を濃縮させる場所は「塩田タワー」。
海水は15,000本の孟宗竹を使い、自然に吹く海風に当てることで水分だけが飛ばされ塩分濃度の濃い液体だけが落ちるという仕組みを利用して濃縮させていく。
1回およそ30トンの濃縮作業を行うとのことで、1週間以上かけて何度も竹に通し循環させる。
電話番号:098-988-2160
URL:https://www.okinawa-mineral.com/
東ヤマトゥガー
巨大な二枚岩の割れ目「東ヤマトゥガー」。
二枚岩の割れ目を通り抜けると、ふいに海風が吹き抜け体を包む。
その瞬間、まるで異世界に踏み入れたかのようなどこか神秘的な気持ちにさせてくれる場所。
島の西側に広がるこの海岸は、かつて粟国島が火山活動によって生まれたことを物語る貴重な景勝地。
ヤヒジャ海岸
200段の階段を降りた先には長い年月をかけて刻まれた珍しい火山の痕跡。
ここに息づくのは粟国島だけに残された大地が語る唯一の物語。

長い時をかけて削られた「白色擬灰岩」の絶壁。その荘厳な姿は沖縄の中でも粟国島だけでしかることができない唯一の景観。
粟国村観光協会
次に訪れたのは「粟国村観光協会」。
番組で紹介されたのは、粟国島に2024年7月に京都から移住してきた粟国村観光協会事務局長の佐々木克佳さん。
たまたま粟国島を知り、3泊4日で訪れ、すぐに「住もう!」と思い、申込書を出して採用されたとのこと。
佐々木さんが語る粟国島の魅力は「歴史と文化」。
今後の目標は、粟国島の今の雰囲気を保ちつつ、島が維持できる観光客の誘致。良い雰囲気を残したまま観光を楽しんでもらえる島にしていきたいとのこと。
電話番号:098-896-5151
URL:https://agunikankou.wixsite.com/aguni
粟国村役場
次に訪れたのは「粟国村役場」。
もう少し粟国島のことを知るために粟国村長の上原一宏さんに話を聞くことに。
村長談話
粟国島の特徴
粟国島は山が無く、西の方からなだらかに傾斜している火山でできた島。
火山灰が堆積して隆起した絶壁は珍しい地形。
山がないため水がないので、海水を真水に変えて水を供給しているとのこと。
現在のこの島の人口
人口が減っており空き家もたくさん。
お盆には帰ってくるのでお盆は人口が倍以上になるとのこと。
島の行事
旧暦の大晦日は「マースヤー」。
夜から朝方まで島内の各家庭を一軒ずつ回って祝儀をもらいながら歌や踊りを披露して歩く。
島の産業
さとうきびが基幹作物。
農家だけでなく兼業しているとのこと。
漁業従事者も農業を兼業しているんだとか。
島が描く未来
魅力のある産業、若い人がやりたくなるような仕事を見つけて進めていきたいとのこと。
電話番号:098-988-2016
URL:https://www.vill.aguni.okinawa.jp/
マハナ展望台
夕日スポット「マハナ展望台」。
沈みゆく夕陽に染まる海と空が静かに心を包み込む。柔らかなオレンジ色の光が島の景色をそっと染め上げていく。
ここで過ごす一時は日常を忘れ、心をそっと癒してくれる時間。
アの国まつり
毎年開催され鵜る粟国村主催「アの国まつり」。
粟国村民と観光客が会い、集まって楽しむ交流イベント。
番組ナビゲーターのティンクティンの3人もステージに出演。
*本記事に掲載されている情報は記事作成時点のもので、現在の情報と異なる場合があります



