2025年1月30日放送『秘密のケンミンSHOW極』の「賛否グルメ」は『沖縄名物 ヤギ汁』。クセが強いがヤミツキになる理由とは?
賛否グルメ『沖縄名物 ヤギ汁』
2025年1月30日放送の「賛否グルメ」は沖縄県の「ヤギ汁」。
沖縄では「ヒージャー汁」とも呼ばれ、ヤギの骨付き肉やホルモンなどを構成要素は山羊とヨモギだけというストイックなスープ。
沖縄県民でも食べられないというヤギ汁。
そんなヤギ汁の謎を徹底解明。
番組で紹介された情報をピックアップしてみました。
賛否調査
沖縄県民に「ヤギ汁」を好きか嫌いか、賛否を調査した結果…
好き派(賛):30%
苦手派(否):70%
苦手が優勢。
ヤギ汁のニオイ
次に匂いのプロの見解を聞くべく、沖縄の臭気判定士を直撃。
沖縄環境科学研究所の代表取締役社長・高柳さんの話では、
『ヤギ汁のニオイというのは脂肪分が溶け出て脂になった時に脂の中に含まれている“4-メチルオクタン酸”と“4-エチルオクタン酸”。脂肪酸の中でも一番ニオイが強い部類。』
で、
『大人の男性が1週間風呂に入っていないニオイ。』
とのこと。
そこまで臭いかな?
ちなみに高柳さんは好き派、とのこと。
実地調査
そんなヤギ汁だが、愛してやまないうちなんちゅは確実におり、他県では珍しい「ヤギ料理店」が沖縄県内に70軒以上も存在する。
そこで、謎多き好き派の生態から調査。
べぇ~べぇ~べぇ~食堂
好き派の生態調査で訪れた糸満市のヤギ料理店。
店内は好き派のアジト状態。
●ヤギ汁(大) 1,500円
このお店のヤギ汁は、塩ベースのスープにヤギとフーチバー(ヨモギ)。
ヤギのソーキ(アバラ肉)や皮、中身(胃)など頭蓋骨以外は全部入っているとのこと。
お客さんの感想は、臭いが美味い。臭い後に甘みがあるんだとか。
「べぇ~べぇ~べぇ~食堂」のヤギ汁も紹介。
店主によるとヤギの首から下、ヒヅメや頭以外は余すことなく使うとのこと。
水を張った鍋に泡盛を入れ、ヤギの肉は硬いので5時間かけて煮込む。
次第に脂から脂肪が溶け出し、強烈なヤギ臭が発生。
香辛料を入れてしまうとヤギ独特のクセを殺してしまう。
ヤギが好きな人はクセが好き。好きな人にもっと好きになってもらいたいため味付けはあえて塩少量のみ。
マニアの人達だけをターゲットにしているそうです。
電話番号:090-7166-2969
営業時間:17:00-翌1:00
定休日:要確認
URL:https://www.instagram.com/kenhirata0309/
うるま市の建築会社
建築会社の人の話だと、新築祝いや上棟式など、沖縄のお祝いの席でヤギ汁は付き物なんだとか。
新築祝いや「ハレの日」グルメの定番ヤギ汁は、家庭でいただく場合、自宅で作らず、精肉店などに大量発注するのがスタンダードとのこと。
やぎとそば 太陽
「やぎとそば 太陽」は新築祝いや開店祝いなどの注文を受けているお店として紹介。
電話番号:098-965-3133
営業時間:11:00-17:00(金土日祝:11:00-20:30)
定休日:なし
URL:https://www.instagram.com/yagitosobataiyou/
山羊料理 美咲
那覇市のヤギ料理店として紹介。
こちらのお店にいたヤギ汁嫌い派の人に注目。
ヤギ汁は嫌いだがヤギ刺しは美味しいとのこと。
同じヤギでもヤギ刺しは臭いが無く、ヤギ料理のビギナー向け。
あくまでヤギ汁になった途端、その強烈さを発揮するとのこと。
*「山羊料理 美咲」の食レポ記事はこちら↓


ヤギ汁の誕生
沖縄のヤギ汁はどのように誕生したのか?
沖縄山羊文化研究の第一人者と名高い、沖縄山羊文化振興会の会長・平川さんに話を聞くことに。
平川さんの話によると、
『15世紀の琉球王国時代に中国あるいは東南アジアから食用としてヤギが伝播。自分で飼ったヤギが一番大切なたんぱく質源となった。』
一昔前まで沖縄では古くから一般の家庭や集落でヤギを飼っていることも多く、ハレの日にヤギを食したとのことで、他県と比べ山羊が非常に身近な存在だったんだとか。
沖縄県:49,444頭
他地域:9,250頭
*日本の84%を飼養していた
また、平川さんの話によると、
『沖縄の庶民料理の特徴は汁物。牛汁・中身汁(豚)・てびち汁(豚足)など。』
*本記事に掲載されている情報は記事作成時点のもので、現在の情報と異なる場合があります